教員・学生の声

2018年度、「みがかずば」の精神を胸に4名の履修生が社会に羽ばたきました

2018年度プログラム修了生2019年3月、4名の修了生が「みがかずば」の精神を胸に、社会に変革をもたらすリーダーを目指して、企業や大学に羽ばたきました。修了前のインタビューで、このプログラムで得たことや将来への抱負などを語っていただきました。

榎吉 奏子(理学専攻 数学領域)
何事もチャレンジ
 振り返ると5年間の大学院生活はあっという間だった。そう感じるのは、様々なことに積極的にチャレンジしてきたからだと思う。
まず、オックスフォード大学への研究留学である。脇目も振らず学問に取り組む一方、趣味にも深く没頭する好奇心旺盛な学生たちの姿を間近で見て、大いに刺激を受けた。帰国後は、物事をより柔軟に考えられるようになった。次に、生物と物理を専攻する学生との学際的研究である。同じ言葉でも分野が異なると違う意味をもち、たまに会話が噛み合わないこともあったが、協働する面白さを知った。結果を見出したときの達成感はひとしおだった。
 最後に、第2回リーディング女子会の企画と運営である。周囲の方々の温かい協力のもと、イベントを大成功させることができた。参加者が有意義な時間を過ごせるよう、想像力を働かせて準備を進めていった経験は、社会に出てからも大いに活かせるのではないかと思う。
 今後も失敗を恐れずチャレンジし続け、自らの可能性を広げていきたい。

川口 奈奈美(理学専攻 化学・生物化学領域)
多様性に触れた5年間、そしてこれから
 リーディングプログラムを履修して学んだことは、多様な立場の人と関わり、成果に繋げる姿勢です。チーム研究では、専門の異なる履修生と接するだけでなく、他大学を含む教員、企業の方、下水道局の方、手伝ってくれた学生など多くの方と関わりました。当初は、協力を依頼することに戸惑いもありましたが、専門性の高いアドバイスや、貴重な試料やデータを得ることに繋がり、研究の発展に役立ちました。多様な立場の人の協力を取り入れる価値を知り、積極的に人を巻き込む姿勢を強化できました。
 5年間の活動を終えた今、自分とは異なる専門・経験・考え方をもつ人との関わりは、プロジェクトの推進や、自分の視野を広げることに繋がると実感しています。4月からはさらにグローバルな環境で、多様なバックグラウンドをもつ人と関わる機会も増えていきます。本プログラムで得た積極性を基に、今後の経験も自分の力に変え、社会に貢献するために発揮していきたいです。

叢 悠悠(理学専攻 情報科学領域)
「みがかずば」と私
 本学のリーディングプログラムの正式名称に含まれる「みがかずば」は、お茶の水女子大学の校歌です。卒業を迎えた今、自分がリーディングで何を身に付けたかを振り返ってみると、この「みがかずば」の精神なのではないか、という気がします。
 私は学部のときまで、リーダーについていく立場のことが多く、新しいことに挑戦したり、外の世界に飛び出したりすることに対してあまり積極的ではありませんでした。そんな私を変えてくれたのがPBTSとグローバル研修です。前者では、教育に詳しいチームメイトとアイディアを出し合いながらオリジナルの授業を開発し、公立高校で模擬授業を行いました。また、後者では、海外の大学を三ヵ所訪問し、現地の学生とコラボレートすることで、文化や専門の異なる人と交流する力が大幅に向上しました。
 私はこれから、研究の道を歩んでいくことになります。厳しい世界ですが、リーディングで培った「みがかずば」の考えに基づいて、専門分野をリードしていけるような研究者を目指したいと思います。

高木 かおり(生活工学共同専攻)
挑戦と気づき
 リーディングプログラムではたくさんの挑戦の機会をいただき、長いようで短い、あっという間の新鮮で刺激的な5年間でした。すべての物事が多様化し幅が広がっていく今、どこにいても必ず活かされると確信できる経験がたくさんありました。他の専攻の学生と行ったチーム研究は、研究室や学会における自身の専門分野に関する知識のある人との交流がほとんどであった私にとって、とても新鮮で刺激的でした。自身の専門性だけでなく、さまざまな強みを持つ人がいる中で私にできることは何か、自身の強み・弱みを考え知ることができました。また、学外での研修は、背景の異なる人との交流ができた大変貴重な機会でした。考え方や文化の違いを肌で感じ、違いに身構えるのではなく、違いを知り受け入れれば良いことを改めて気づかされました。先生方、スタッフの皆様、そして互いに励まし合ってきた友人に、この場をお借りして、心より感謝申し上げます。

スタディコモンズ教員に聞く

プログラムの特長はなんですか?

Prof. Richards Richards, Gary James
イギリス出身
特任准教授(化学)
Essential Chemistry for Global Leaders 担当

今まで皆さんは、先生中心型の受け身の形で教育を受けてきたと思います。しかし、私たちのプログラムでは、学生中心型の教育方法をとっており、プロジェクトの重要なこと、例えば、テーマやチーム作り、メンバーの役割分担、実験・調査の企画から実施に関わることなどは、自分たちで決めます。これは皆さんにとってとても大きなチャレンジです。
そしてもう一つの大きなチャレンジは、これら全てを英語(母国語ではない!)で行うことです。こうした新しいチャレンジには時間がかかりますが、すでに水処理研究からアンチエージングといった様々な分野で、素晴らしい研究を行っているチームが出てきているのは、とても嬉しいことです。ここで学んだことは、近代化されていく仕事環境の中で、グローバルレベルで活躍できる力を与えてくれると信じています。