教員・学生の声

初の修了生が誕生しました!!

2017年度プログラム修了生2018年3月、プログラム最初の修了生4名を、将来の女性リーダー候補として企業・官庁・大学に送り出しました。修了生の皆さんに、このプログラムで得たことや将来への抱負などを語っていただきました。

田村 りつ子(ライフサイエンス専攻 生命科学領域)
Don’t be perfect.
 博士課程への進学を決めた修士2年のとき、指導教官に薦めていただいたことをきっかけに、私は本プログラムを履修しました。そこは、今まで自分が没頭してきた基礎研究とはまったく異なる世界であり、そこで得た経験は民間企業へ就職するきっかけともなりました。また、本プログラム主催のシンポジウムやセミナーで、実際にグローバルリーダーとお会いし、講演を聞くことができたのはとても貴重な経験でした。その中でも、ニューナム・カレッジ学長キャロル・ブラック教授がおっしゃった“Don’t be perfect.”というお言葉が特に心に残っています。
 挑戦した結果が例え完璧なものになれなかったとしても、その経験から学ぶことができれば、挑戦しなかった自分よりずっといい。
 本プログラムでの4年間、私たちはリスクを負い、挑戦し、そして多くのことを学びました。私たちが飛躍的に成長し、そして最終的に成功できたのは、あのとき折れなかった強い自分と、見守り支えてくださった先生方、そしてスタッフの皆さまのおかげです。

橋本 恵(ライフサイエンス専攻 生命科学領域)
異分野交流は自分の研究を深める
 リーディングプログラムに入って一番の収穫は、他の分野を専攻する学生や先生方と知り合えたことです。普通の大学院生活を送っていると、世界が研究室の中だけになってしまいがちですが、リーディングプログラムでは様々な分野の学生と議論する機会がありました。これによって、自分の研究を客観的に見ることができ、自分自身や自身の研究のアイデンティティがわかるようになり、さらには、異分野が集結することで、これまでになかった考え方や発見が生まれました。また、私はまだまだ分からないことがたくさんあるんだということに気づかされました。これからも人を尊敬する気持ちを大切にしようと思います。研究は、一人では何もできず、たくさんの方々の協力や助けがあってこそ進められるものです。リーディングプログラムで得た”人を巻き込む力”を、研究分野で発揮し、新しい価値観を生み出していきたいです。

水戸 晶子(理学専攻 化学・生物化学領域)
今、旅立ちのとき
 4年前の1期生が初めて顔を合わせた日、これから新しいことが始まるという高揚感に満ちていたことが昨日のことのように思い出されます。全てが初めてで大変なこともありましたが、先生方、スタッフの方々、学生、皆でプログラムを作り上げてきました。
 一番の思い出は、PBTSで情報科学を専門とする叢さんとゲームプログラミングの授業を設計し、公立高校で実践したことです。自分一人ではプログラミングを研究対象とすることは考えもしなかったと思いますが、小学校での必修化が議論されていた時期とも重なり、ホットな分野に関わることができました。グローバル研修では、国内外の企業、行政機関、研究機関において、多様な視点で教育について考える貴重な機会に恵まれました。PBTSやグローバル研修で出会った皆様、リーディングでの活動を支えてくださった皆様、本当にありがとうございました。
 4月からは、行政官として日本の課題に向き合うことになります。リーディングで培ったタフさと総合力を武器に、明るい未来を子どもたちに残せるように尽力したいと思います。

山下 公子(理学専攻 物理科学領域)
学際的共同研究、海外での共同研究経験を通じて
 修了にあたり本プログラムで得た2つの経験を振り返ります。
 1つ目はPBTS(Project Based Team Study)というチーム研究で、これは学際的研究をチームで行い成果を出すことが目的です。生物、数学、情報の方と研究しました。皮膚細胞集団が時間経過で模様を作るのですが、その原因を探る研究です。異分野間の研究方法の違いに戸惑いました。研究が進むにつれ、互いのアイディアを融合し 研究を強く推進することができました。知識や観点の異なる者が集まったからこそできたことです。
 2つ目は、バージニア工科大学(アメリカ)、LPSCグルノーブル(フランス) へ研修に行きました。同じ分野でも地域によって研究の特色が違います。研究を独自の方向に推進できました。文化の違う研究者との交流を通し日頃意識の薄かった自身の文化を振り返りました。文化の違いを理解することは国際的に活躍するために必要なことです。
 本プログラムの目的はグローバル・リーダーの養成です。プログラム経験を通してグローバルの意味合い、リーダーに必要なこと、を少しなりとも肌で感じることができました。国際的な研究者になる共に学際的研究も続け広い視点を持てるリーダーを目指していきます。

スタディコモンズ教員に聞く

プログラムの特長はなんですか?

Prof. Richards Richards, Gary James
イギリス出身
特任准教授(化学)
Essential Chemistry for Global Leaders 担当

今まで皆さんは、先生中心型の受け身の形で教育を受けてきたと思います。しかし、私たちのプログラムでは、学生中心型の教育方法をとっており、プロジェクトの重要なこと、例えば、テーマやチーム作り、メンバーの役割分担、実験・調査の企画から実施に関わることなどは、自分たちで決めます。これは皆さんにとってとても大きなチャレンジです。
そしてもう一つの大きなチャレンジは、これら全てを英語(母国語ではない!)で行うことです。こうした新しいチャレンジには時間がかかりますが、すでに水処理研究からアンチエージングといった様々な分野で、素晴らしい研究を行っているチームが出てきているのは、とても嬉しいことです。ここで学んだことは、近代化されていく仕事環境の中で、グローバルレベルで活躍できる力を与えてくれると信じています。